会社の組織変更で、服装も変わった
東京の支店で事務職として働いています。
これまでずっとスーツ通勤が当たり前でした。
しかし、組織再編で“支店所属”から“本社管轄”に変わったタイミングで、
服装の自由度が一気に広がったのです。
本社では、男女ともに私服OK。
一方、支店では営業職が多く、「男はスーツ」という暗黙のルールが根強く残っていました。
正直、誰が決めたわけでもない。
でも、何となく皆がスーツを着ている。
それが“社会人らしさ”だと思い込んでいました。
けれど、改めて考えると不思議な話です。
事務職の私は顧客に会うこともない。
パソコンの前で書類をつくる毎日。
それなのに、夏も冬も重いスーツを着て汗をかき、
クリーニング代を払い続ける意味はあるのか――。
そこで思い切って、私服通勤に切り替えました。
最初は少し勇気がいりましたが、
驚くことに、誰からも何も言われませんでした。
むしろ周囲は「意外と自然ですね」と好印象。
“空気を読むより、行動して確かめる”ことの大切さを実感しました。
スーツのデメリットは多いです。
まず、清潔感が維持しにくい。
頻繁に洗えず、汗やにおいが残りやすい。
また、動きづらくて疲れる。
おまけに、40代になるとスーツ姿が「きちんとしている」より
「くたびれて見える」ことが増えてきます。
対して、私服通勤の今は快適そのもの。
UNIQLOのジャケットやシャツ、チノパンで十分に整う。
特別なセンスは要りません。
むしろ、**ユニクロは「誰でもおしゃれに見せる設計」**がされている。
シンプルで、清潔で、時代に左右されない。
おじさん見えや若作りすることなく、“大人の余裕”を出せる。
そして何より、休日も仕事の日も同じ服を着られる。
「会社用」と「自分用」を分けないことで、
生活の切り替えがスムーズになり、心も軽くなりました。
娘たちからは「パパ、最近おしゃれになったね」と言われ、
妻とは一緒に服を選ぶ時間が増えました。
小さな変化かもしれませんが、
自分に手をかけることで、家族との会話も温かくなる。
服を変えることは、暮らしを整えることだと実感しています。
いま支店で私服なのは、私ひとり。
でも、それでいい。
本社基準に合わせただけ。
ルールの中で、少し勇気を出しただけ。
おしゃれに自信をなくした人ほど、ユニクロを着てほしい。
それは“安い服”ではなく、“整えるための服”。
スーツを脱いだその日から、
人生は少しだけ、身軽になる。



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