ルームバイク×YouTube――しんどいは続かない。それでも続く方法を見つけた話

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好きなものを少し我慢する。だから続く

運動を続けることは、想像以上に難しい。
特に「効率がいい」と言われるものほど、心が折れやすい。

Audible(オーディブル)×ウォーキングにはまる前、
私は家でルームバイクを漕いでいました。
外に出られない雨の日でも体を動かせるのは魅力的で、
“ながら運動”として始めるにはピッタリの習慣でした。

ルームバイクの利点は、ウォーキングよりも圧倒的に効率がいいこと。
同じ1時間でも2倍近いカロリーを消費できます。
机の横で汗をかき、音楽をかけながら漕ぐだけで、
「今日は頑張った」と思える――そんな日もありました。

でも、しばらくすると気づきます。
効率はいいけど……とにかく、しんどい。

脚は重く、息は上がる。
30分を過ぎると時計を見てしまい、
「あと何分?」と数える時間のほうが長くなる。
最初は“やる気”で乗り切れても、次第に続かなくなっていきました。

どんなに優れた方法でも、“しんどい”は続かない。
このシンプルな真実を、私は身をもって学びました。


では、どうすればいいのか。

ある日、思いつきました。
「何かと掛け合わせたら続くんじゃないか?」と。

そこで始めたのが、ルームバイク×YouTube
映画やアニメを試しましたが、どれも間延びしてしまって続かず。
Audibleのように集中を要するものも合わない。

その点、YouTubeはちょうどいい。
1本が10〜15分ほどで区切られていて、テンポがいい。
好きなチャンネルを見ながら漕ぐと、
いつの間にか30分、40分が過ぎています。

「もう1本だけ」と再生を押すうちに、
自然と1時間が終わっている。
苦しかった運動時間が、“楽しみの時間”に変わっていました。


ただ、ここにもコツがあります。
私はYouTubeをあえて我慢して、とっておくようにしました。
仕事の合間や寝る前ではなく、
「ルームバイクに乗る時間のために残しておく」。

この“ご褒美”のような仕組みが、
続けるためのモチベーションになりました。

人は「苦しいことを我慢する」よりも、
「好きなことを少し我慢する」ほうが心がラクです。
“我慢”にも種類があるのだと気づきました。


今では、雨の日や外に出たくないときほど、
ルームバイクに乗るのが楽しみになりました。
好きな動画を再生しながらペダルを踏む時間は、
ただの運動ではなく、自分を整える時間

効率や結果よりも、気持ちよく続けられるかどうか。
「しんどいは続かない」。
それを受け入れて、工夫しながら“続けられる形”を見つける。

そんな小さな工夫の積み重ねが、
心と体を少しずつ整えていくのだと思います。

ルームバイク×YouTube。
それは“ながら”の力でしんどさをやわらげ、
日常の中に、心地よいリズムを取り戻す習慣です。

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