仮想通貨200万円が30万円に──痛みの中で見えた「長期投資」の意味

第5章 お金と暮らしの選び方

あの熱狂の中で

2017年、仮想通貨という言葉が一気に世間を賑わせていた頃。
ニュースでは「ビットコインが200万円を突破」と報じられ、SNSでは誰もが夢を語っていました。
その熱気に背中を押されるように、私も200万円を元手にBTC(ビットコイン)投資を始めました。

最初は順調でした。
しかし、わずか数週間のうちに価格は急落。気づけば元金は30万円にまで減少していました。
アルトコインに分散してみたり、チャートを読みながらデイトレードをしてみたり。
試行錯誤を重ねましたが、結果はどれも芳しくありませんでした。

さらに追い打ちをかけるように、コインチェックのハッキング事件。
資産が一時凍結され、どうにもならない時間が流れました。
仕事にも身が入らず、家庭にも影響が出るほど精神的に落ち込みました。
最後は、2018年10月、BTCが70万円台のときに撤退。
200万円が30万円になった現実を前に、ただ茫然とするしかありませんでした。

妻に打ち明けたときには、当然ながら大きく叱られました。
けれど最終的には「無事でよかったね」と言ってくれた。
その一言が、何よりも心に染みました。
お金よりも、信頼と安心のほうがずっと重い――そう感じた瞬間でした。


それからの私は、投資とは何かを改めて考えるようになりました。
「短期的な利益」ではなく、「長期で信じて続けること」。
焦りや欲に支配されず、日々の暮らしの中で無理なく続ける積立てこそ、
本当の意味での“投資”ではないかと思うようになったのです。

実際に、もしあのとき200万円を一括で投じるのではなく、
毎月2万円ずつ8年間積立てていたら──約780万円前後に。
月3万円を5年間積み立てていたら──およそ1,080万円ほどになっていた計算になります。
過去の私には耐えられなかった乱高下も、
少額の定額積立であれば、落ちても「次の買い増しチャンス」と考えられたはずです。

投資は“才能”ではなく、“仕組み”なのだと思います。
感情を入れすぎず、時間を味方につける。
そのためには、信頼できる投資先を選び、
家計の中で無理のない金額を淡々と積み上げていくことが何より大切です。


ビットコインの失敗を通じて感じたのは、
「お金との付き合い方」も、暮らしの一部だということ。
家計を守ることも、資産を育てることも、家族を思う気持ちから生まれる行動です。

一時の熱狂に流されるのではなく、
暮らしのリズムに寄り添った投資の仕方を選ぶこと。
それが、今の私の“ながら投資”スタイルです。

お金はあくまで、家族と人生を豊かにするための道具。
焦らず、比べず、少しずつ。
これからも、自分のペースで「育てる投資」を続けていこうと思います。

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