家族で泣いた中学受験――信じる力が生んだ小さな奇跡

家族・人間関係

娘の言葉に教えられた「信じる」という強さ

去年2月、次女の中学受験のことです。
朝の空気は冷たく、街全体が少し緊張しているように感じたのを覚えています。
次女にとっても、私たち家族にとっても、この5日間は特別な時間でした。

2月1日。午前の第一志望校。
これまで積み重ねてきた努力を信じて、娘は笑顔で試験会場へ向かいました。
けれど、その日の結果はまさかの“不合格”。
午後の滑り止め校も落ち、受験スケジュールは一気に崩れました。

急きょ、次の日に受ける学校を変え、気持ちを立て直そうとしましたが、2月2日も全滅。
その瞬間、妻は涙をこらえきれず、膝から崩れ落ちました。
娘の努力を一番近くで見ていたからこそ、「報われてほしい」という気持ちが溢れたのだと思います。
言葉をかけることもできず、ただ肩を抱くことしかできませんでした。

でも、あの日から私たち家族は、“信じる”という選択をしました。
もう一度、できることをやろう。
2月3日。祈るような気持ちで画面を開いたとき、「合格」の二文字が目に飛び込んできました。
その瞬間、家族全員で抱き合い、声を上げて泣きました。
まるで、心の中の重たい雲が一気に晴れたような気持ちでした。

あの瞬間に感じたのは、「努力は裏切らない」という言葉以上の何か――
“信じて見守ること”の尊さです。

そして、後日行われた卒業式。
娘が全校生徒の前で読み上げた言葉が、今も心に残っています。

「苦しい時も悲しい時も、最後まで私を信じてくれた家族。
ラストでつかみ取った宝は、家族みんなの思い出。本当にありがとう。」

その一言で、また涙が溢れました。
受験の結果よりも、この経験を通して娘が感じた「感謝」と「強さ」に、親として胸が熱くなりました。

受験は、子どもだけでなく、親にとっても心の修行のようなものです。
結果が見えない中で、ただ信じて待つ――
それは時に苦しく、無力さを感じる時間でもあります。
けれど、誰かを信じること、諦めずに寄り添うこと。
その積み重ねが、確かに未来を動かすのだと思います。

この経験を通して、改めて感じました。
**「小さな行動が、大きな変化を生む」**ということ。
それは、“ながら人ブログ”が大切にしている想いそのものです。
どんなに小さくても、今日できる一歩を重ねていけば、きっと何かが変わっていく。

あの日の涙は、悲しみではなく、希望へとつながる涙でした。
そして今も、あの瞬間の気持ちを胸に、私は「ながら」の工夫を探し続けています。

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