次女の頭に釣り針が刺さる――家族で過ごした、忘れられないゴールデンウィーク

家族の記録

家族×ハプニング 小さな事件がくれた“大切なこと”の気づき

2018年のゴールデンウィーク、広島の実家に帰省したときのこと。
両親や親戚と一緒に、しまなみ海道の生口島へ1泊2日の旅行に出かけました。
コテージを借りて、釣りやサイクリングを楽しむ――そんなのどかな予定でした。

趣味が投げ釣りの両親は、キャンプ場について意気揚々と釣り竿を構え、
私も久しぶりに一緒に糸を垂らしました。
子どもたちはというと、海辺ではしゃぎながら走り回り、
波打ち際で貝を拾ったり、笑い声を上げたり。
そんな穏やかな時間の中で、まさかあんなことが起こるとは思いもしませんでした。

投げ釣りをしていた父が、仕掛けを引き上げた瞬間――
「キャッ」という声とともに、次女の頭に釣り針が刺さってしまったのです。

驚きと同時に、私の口から思わず出たのは怒鳴り声でした。
「何してんだよ!」
父も驚いて固まっていました。
楽しみにしていた釣りが、こんな形で終わるなんて。
父の顔は青ざめ、何とも言えない悲しい表情をしていました。
その顔が、今でも忘れられません。

すぐに釣り場は騒然となり、私の家族もパニック。
キャンプ場の係員さんに「近くに病院はありますか」と尋ねると、
なぜか「救急車を呼びましょう」との返答。
あれよあれよという間に、サイレンの音が響きました。

結果的に、軽傷で済んだのが幸いでした。
病院で先生に針を抜いてもらい、処置もあっという間。
ただ、救急隊員の方が後で先生に怒られていたそうです。
「こんなことで救急車を呼ぶな」と。
確かに、今となってはちょっとした笑い話です。

ただ、当時の次女の泣き顔は、今でも胸に残っています。
血はほとんど出ていなかったのに、涙と驚きと痛みで顔がくしゃくしゃ。
その小さな頭をなでながら、申し訳なさと愛おしさでいっぱいになりました。

夜には気持ちを切り替えて、みんなでバーベキュー。
焼きたての魚と肉の香ばしい匂いが漂い、いつの間にか笑い声が戻っていました。
翌日は、生口島を観光し、長女がトカゲを捕まえてちょっとしたヒーローに。
泣いて笑って、大騒ぎの2日間。

今になって思えば、あの「釣り針事件」は家族の記憶をより濃くした出来事でした。
旅先のトラブルは、その時は大変でも、あとから語り合える思い出になる。

父は、みんなに釣った魚をふるまうのを楽しみにしていたはずです。
それが叶わず申し訳なかったけれど、
きっと今では「笑い話にできてよかった」と思ってくれているでしょう。

家族との時間には、思い通りにならないことがつきもの。
それでも一緒に過ごすからこそ、喜びも、失敗も、ちゃんと記憶になる。
そして、それが“家族の物語”をつくっていくのだと思います。

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