「暮らしの基盤」を選ぶ──福岡の家、そして横浜での13年

第5章 お金と暮らしの選び方

福岡で家を買った理由

2011年、結婚2年目の秋。
私たちは、福岡で中古のマンションを購入しました。

きっかけは、東京への転勤がそろそろあるかもしれないという“危機感”でした。
当時は東日本大震災の直後でもあり、首都圏で家を買うことに不安がありました。
「東京では買いたくない」「いつか福岡に戻って暮らしたい」――。
そんな思いから、夫婦で話し合い、思い切って妻と出会った赴任先の博多で
家を買うことにしたのです。

もう一つの大きな理由は、会社の社宅制度でした。
持ち家を購入しても、転勤した場合は“社宅扱い”で、
65歳まで月3万円という破格の条件で借上げ社宅に住める権利があったのです。
さらに、福岡の家を賃貸に出せば家賃収入も得られる――。
この制度を活かせば、転勤しても暮らしにゆとりを持てる。
そう確信して、購入を決めました。

物件は築10年の中古マンション。
せっかくだからと、400万円をかけてリフォームも行いました。
キッチンをあこがれのアイランドキッチンにし、畳をフローリングに、
そして、いつでも2LDKから3LDKにできる移動壁を設けました。
家全体が明るく生まれ変わった時、
“ここが私たちの家なんだ”という実感が湧いたのを今でも覚えています。

結局、その家には2年ほどしか住めませんでしたが、
短い時間の中で「マイホームに住む喜び」をたっぷりと感じました。
仕事を終えて帰る場所が「自分たちの家」だというだけで、
日々が少し豊かに感じられたのです。


その後、転勤で横浜へ。
気がつけば、もう13年が経ちました。
最初は「一時的な住まい」と思っていたこの街にも、
いつの間にか愛着が芽生えています。

福岡の家を人に貸しながら、横浜で暮らす日々。
マイホームを持っていながら、別の街に“仮住まい”をするという生活は、
便利で自由ではあるけれど、どこか宙ぶらりんな感覚もあります。

最近は、もう一度「自分の家で暮らしたい」という思いが強くなってきました。
やはり賃貸は“味気ない”。
リビングの壁に釘を打つのも遠慮してしまう。
自分たちのペースで手を入れながら、暮らしを育てていく――
そんな家にもう一度住みたいと感じています。


老後の住まいについても、少しずつ現実的に考えるようになりました。

選択肢は3つ。
① 福岡の家に戻る(経済的で現実的)
② 福岡の家を売って、横浜で購入する
③ 横浜で新たに2軒目を購入する

今のところ、一番現実的なのは①。
けれど、もし子どもたちが関東で就職や結婚をしたら、
老後は横浜で過ごすのもいいかもしれません。

いずれにせよ、決めるのはもう少し先。
子どもたちの将来が見えてくる5年後くらいでしょうか。
その時の家族のかたちに合わせて、
もう一度「暮らしの基盤」を選びたいと思っています。

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