アルバイト探しが思い出させてくれた、自分の原点
長女が高校に合格した。
その知らせを聞いた瞬間、胸にずっと乗っていた見えない石が、すっと軽くなった。
「受かった」と嬉しそうに報告してくれた長女の表情を見て、
親としての不器用な心配もようやく静まった気がした。
合格が決まるやいなや、長女は「バイトしてみたい」と言い出した。
その何気ない言葉が、父にとってはとても特別に聞こえた。
長女の希望はペットカフェやペットショップ。
動物が好きな彼女らしい選択で、「一緒に見にいこうよ」と誘ってくれた。
その一言が、父としては本当にありがたかった。
訪れたのは、ヒョウモントカゲモドキ(ビビちゃん)を迎えた爬虫類ショップ、
そして、以前ハリネズミ(くーちゃん)を家族に迎えたハリネズミカフェ。
かつて家族として迎えた動物たちの原点を、ふたりで巡ってみた。
特にハリネズミカフェは驚くほど進化していて、
ミーアキャット、フェネック、マーモットまで触れ合えるようになっていた。
長女の目が輝き、笑い声がこぼれて――
あぁ、この時間が持てて本当によかった、そう思った。
そんな長女の姿を見ながら、不意に自分の学生時代を思い出した。
私は大学6年間、マクドナルドでアルバイトをしていた。
多い時は週5で入り、朝・昼・夜、どのシフトにも立った。
厨房の熱気、店内のざわめき、同年代の仲間との深夜の愚痴、
お客様からのクレームで泣きそうになった日、
初めて後輩に教えた日の誇らしさ――。
今振り返ると、あの頃の私は、人生で一番まっすぐ “働く” ということに向き合っていた。
店長から叱られた言葉も、仲間と笑った時間も、
そして店の匂いまで、全部が今の自分の基礎になっている。
マクドナルドは、私にとって“青春そのもの”だった。
そして今もなお、私はマクドナルドが好きだ。
カウンターの音、厨房の気配、あの独特のあたたかい匂い。
老後に元気が残っていたら、もう一度あの店のユニフォームを着たいと思うくらいだ。
だからこそ、長女の「バイトしてみたい」という言葉が胸に響いたのだと思う。
もちろん、心配もある。
大変なこともあるし、泣く日もあるかもしれない。
けれど――それも含めて青春だ。
“働く”という体験は、人を強くする。
そして同時に、人を優しくする。
私がマクドナルドで得たものが人生の支えになっているように、
長女にも、彼女なりの「青春の一ページ」が生まれることを願っている。
バイトがどんな場所になるのか、どんな仲間と出会うのか、続くのか、続かないのか。
それはすべて、長女の選択に任せたい。
親ができるのは、相談されたらそばにいて、
必要なときだけ支え、あとは静かに見守ること。
長女へ。
どんな経験も、きっとあなたの未来の一部になる。
そして、あなたがその道を歩む姿を見られることが、父としての幸せだ。
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