親孝行×ウォーキング
「最近、親とちゃんと話したのはいつだろう?」
そんなことをふと思ったのは、親戚の結婚式で広島の実家へ帰る新幹線の中でした。仕事に追われ、横浜での生活に慣れきった私は、親とゆっくり過ごす時間をずいぶん取っていなかったんです。
そこで思いついたのが、「ウォーキングをしながら親孝行してみよう」というアイデア。運動不足解消にもなるし、ただ家でテレビを見るよりずっと有意義だろうと思ったのです。
実家に着き翌日、67歳の両親を誘って近所の川沿いを歩き始めました。最初は軽い運動のつもりでしたが、気づけば90分ほど歩いていました。いつもよりも会話が弾み、母は昔の思い出話を、父は健康や将来のことをゆっくり語ってくれました。歩きながら話すと、自然と会話が深くなるものなんですね。
不思議なことに、並んで歩くことで「向き合う緊張」がなくなり、素直な言葉が出てくるように感じました。たとえば、普段は照れくさくて言えない「ありがとう」や「体に気をつけてね」といった言葉も、歩きながらだと自然に口から出るんです。
お酒を飲みながら話すよりも、ずっと深い時間を過ごせた気がします。酔いの勢いではなく、素のままの会話ができるからでしょう。歩数アプリを見たら、約8,000歩。消費カロリーにして300kcalほど。身体にも良く、心も満たされる一石二鳥の時間でした。
横浜で暮らす私にとって、帰省は年に一度のイベント。移動費も時間もかかりますが、この「親孝行ウォーキング」があると思うと、帰省が楽しみになりました。最近では、両親の方から「来年も一緒に歩こうや」と言ってくれるように。何より、親が健康でいてくれることが一番の喜びです。
もし「親孝行したいけど、何をすればいいか分からない」と感じている人がいたら、ぜひ“ながら親孝行”を試してみてください。
特別なプレゼントや旅行でなくてもいい。
ただ一緒に歩くだけで、心の距離はぐっと近づきます。
スマホを置いて、スニーカーを履いて。
次の帰省では、親と歩きながら思い出を作ってみませんか?
それがきっと、あなたと家族の新しい習慣になるはずです。



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